スギタニモンキリガとキシダモンキリガとスミレモンキリガの比較(高知県産)   

 スギタニモンキリガ Sugitania lepida

 前翅前縁の黒点(赤矢印)は腎状紋の内側にある
 前翅外縁近くの黒点(青矢印)は3個
 翅色が暗い
 北海道から西日本の低地、照葉樹林帯に分布
 キシダモンキリガ Sugitania clara
 (旧名 ヤマノモンキリガ)

 前翅前縁の黒点(赤矢印)は腎状紋の外側にある
 前翅外縁近くの黒点(青矢印)は2個
 翅色が明るい
 北海道から西日本の山地、落葉樹林帯に分布
 日本産蛾類大図鑑に図示されている種はこちらになる
 スミレモンキリガ Sugitania akirai

 前翅前縁の黒点(赤矢印)は腎状紋の内側にある
 前翅前縁中央に茶褐色の斑紋(黄矢印)がある
 前翅外縁近くの黒点はなく茶褐色点(青矢印)が並ぶ
 翅色は暗い灰色(白粉状)で前翅前縁は明るくならない
 上の2種(開張33〜38mm)と比べて小型(開張28〜33mm)
 本州(東京・高尾山以南)、四国、九州の照葉樹林帯に分布
・スミレモンキリガは大きさや色合いで簡単に識別できる。

・スギタニモンキリガの翅色は暗く、キシダモンキリガは明るいとされるが、濃淡に個体差がある。
【参考文献】
 やどりが 183号 「春の夜蛾・秋の夜蛾」
 TINEA Vol.13 「Two new species of Sugitania Matsumura (Noctuidae,Guculliinae) from Japan」

  やさしいガの図鑑  南四国の蛾

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