トビモンシャチホコとコトビモンシャチホコの比較(高知県産)   


 トビモンシャチホコ
 Drymonia dodonides


東北地方、本州中部山地、四国の高標高の山地に分布
年1化で5〜6月に出現する。
 コトビモンシャチホコ
 
Drymonia japonica

本州、四国、九州に分布
四国では低山地から高標高の山地までごく普通。
年2化で6月と7〜8月に出現する。
前翅の地色はトビモンが灰色〜灰紫色で、コトビモンはやや銅色で外半部が明るい。
前翅中央の黒色帯(赤矢印)はトビモンが前縁部分で急に幅広くなるが、コトビモンはそれほど広がらない。
内横線(白矢印)はトビモンが明るく、縁取りは外側が黒くはっきりするが、内側の縁取りはぼやける。コトビモンは内横線が暗く、黒い縁取りは両側がほぼ同じ濃さになる。
四国産ではトビモンの内横線(白矢印)より内側の明るい部分の面積がコトビモンより極端に広いので一目で区別できる。
トビモンシャチホコは本州産と比べると地域変異があるようだ。

  やさしいガの図鑑  南四国の蛾

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